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★活用していますか? 航空安全情報自発報告制度(VOICES)について

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~航空局からのお知らせ~
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[2019年1月28日]
★活用していますか? 航空安全情報自発報告制度(VOICES)について

航空局では、航空法第76条で規定する航空事故発生時の機長報告など義務報告制度では捕捉しにくい、民間航空の安全に関する情報を幅広く収集するため、航空安全情報自発報告制度 (VOICES:voluntary information contributory to enhancement of the safety)を平成26年7月10日より開始しました。

この制度は、航空活動の中で、航空の安全上の支障を及ぼす可能性があったと思われる事象、いわゆるヒヤリハットについて自発的(本人の意思による)に報告頂き、 業務実施者間で情報を共有するとともに、その事象から航空の安全を阻害しうる要因を特定し、改善を提案することによって航空の安全向上に寄与することを目的としています。

情報収集の対象は、航空活動に自ら直接携わる個人またはその個人が所属する組織からの報告を対象としており、エアラインのみならず、自家用操縦士も対象となっています。

また、収集された情報については、その報告された情報に基づく航空安全当局による不利益処分等への懸念を排除するため、第三者機関により取り扱われ、報告を受け付けた後、分析担当者によるヒアリング、情報の秘匿化、分析作業を経て、改善の提案とともに報告者のみならず広くフィードバックされます。 これらの情報については、専用サイト「VOICESポータルサイト」において刊行物「FEEDBACK」として年数回発行され、どなたでも閲覧することが可能です。

一例として、2018年11月27日に発行されたFEEDBACK No.2018-02から、小型機のショルダーハーネスに関するヒヤリハット事例及び分析コメント(改善の提案)について紹介します。

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●ドア外側に何かが!(自発的に報告されたヒヤリハット)
ランプインしてきた小型飛行機のパイロット側ドアからシートベルトのようなものが垂れ下がっていた。長さから見て、ショルダーハーネスと思われる。

☞ VOICESコメント(改善の提案)
何らかの理由でショルダーハーネスを締めず、そのハーネスがドアーを閉める際に外側に出たと考えます。離陸前のショルダーハーネス等が不確実になった原因は不明ですが、メモリーによる確認は抜けを生じる可能性があるため、必ずチェックリストを活用しましょう。

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このように、航空安全情報自発報告制度(VOICES)は、義務報告では捕捉しにくい、航空の安全に関する情報を幅広く収集、分析し、関係者と共有することにより、予防的対策の実施に役立てる取り組みですので、小型機運航者の皆様におかれましても、定期的な閲覧のみならずヒヤリハット事例の報告等積極的にご活用ください。

○VOICESポータルサイト http://www.jihatsu.jp/index.html
→(ヒヤリハット情報の閲覧)刊行物「FEEDBACK」http://www.jihatsu.jp/news/index.html#pageLink02
→(ヒヤリハット事例の報告)  http://www.jihatsu.jp/report/index.html
○国土交通省航空安全情報ポータル(VOICESのご案内) https://safetyp.cab.mlit.go.jp/safety/koku_tk2_000005/

※本メールは1月28日(月)時点で航空局へ電子メールアドレスを登録頂いている操縦士の皆様にお送りしております。
※所属団体等に未登録の操縦士の方がいらっしゃいましたら本メールを適宜展開いただきますとともに、今後も継続して安全情報を配信して参りますので、積極的な電子メールアドレスの登録についてご案内頂けますと幸甚です。お手数おかけしますがご協力方何卒よろしくお願いいたします。
※御質問等ございましたら下記あてご連絡いただきますようよろしくお願いします。
※本メールに心当たりがない場合は、お手数ですが下記あてご連絡をお願いいたします。

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国土交通省 航空局 安全部運航安全課
MAIL:hqt-kogataki@ml.mlit.go.jp
TEL:03-5253-8111
小型機安全対策係(内線50135)
技能審査係(内線50136)
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