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★乗務前日の飲酒を控えましょう!~アルコールの分解時間やアルコール検知器について~

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~航空局からのお知らせ~
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[2019年3月29日]
★乗務前日の飲酒を控えましょう!~アルコールの分解時間やアルコール検知器について~

アルコールによる身体への影響は、個人の体質やその日の体調により異なるため、体内に保有するアルコールが微量であっても航空機の正常な運航に影響を与えるおそれがあります。
このため、操縦士は少しでも(0.09mg/ℓ未満であっても)アルコールが体内に残留している状態では航空業務を行うべきではありません。
乗務前日の飲酒を控えるとともに、アルコール検知器を使って客観的に確認することも必要です。

【重要】平成31年3月29日に、特定操縦技能審査の審査項目(口述審査)にアルコールの知識を追加する改正を行いました。操縦士の皆様におかれましては、操縦士の飲酒基準、アルコールの分解時間、アルコール検知器の使用方法などを十分ご理解頂くとともに、操縦技能審査員の皆様におかれましては、関係通達を受け取り次第、平成31年5月1日までに順次対応して頂きますよう、よろしくお願い致します。

〇平成31年3月29日付け特定操縦技能審査口述ガイダンス改正内容
http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000061.html

【アルコールの分解に要する時間についてご存じですか?】
アルコールの分解に要する時間については個人差が大きく、肝臓の大きさや筋肉量、性別、年齢、覚せい状態、栄養摂取状態などが関係していますが、この諸要素を勘案した上で、アルコールの分解能力は、『1時間あたりアルコール4グラム』と計算しておけば、アルコール検知器で検出される可能性は殆どないといわれています。
アルコールの分解能力は、2時間ではこの2倍、3時間では3倍とほぼ時間と正比例関係にあり、例えば、ビール500㎖(※)を飲んだ場合、体内でアルコールが分解されるには概ね5時間必要になります。
※ビール500㎖には約20グラムの純アルコールが含まれています。
しかし、あくまで平均値であり目安ですので、翌日にフライトを予定している場合は、過度な飲酒は控えるとともに飲酒から乗務までに十分な時間を確保しましょう。

○出典:厚生労働省科学研究「我が国における飲酒の実態把握およびアルコールに関連する生活習慣病とその対策に関する総合研究「正しいお酒とのつきあい方」 研究代表者 樋口進」(http://www.kurihama-med.jp/kaijo_tool/pdf/kaijo_1.pdf

【アルコール検知器の正しい使い方】
アルコール検知器の使用にあたっては、アルコール検知器メーカーの定める使用方法に従うとともに、次のことに留意して下さい。
①アルコール検査前は飲食、口腔内の影響を避けるため、検査前に水でうがいをおこなうこと。
②飲食後から検査までの時間は各アルコール検知器メーカーの指示に従うこと。
③アルコール検査前は手指洗浄剤、制汗シート等アルコール成分を含むものの使用を控えること。

○出典:アルコール検知器協議会(http://j-bac.org/

※本メールは3月29日(金)時点で航空局へ電子メールアドレスを登録頂いている操縦士の皆様にお送りしております。
※所属団体等に未登録の操縦士の方がいらっしゃいましたら本メールを適宜展開いただきますとともに、今後も継続して安全情報を配信して参りますので、積極的な電子メールアドレスの登録についてご案内頂けますと幸甚です。お手数おかけしますがご協力方何卒よろしくお願いいたします。
※御質問等ございましたら下記あてご連絡いただきますようよろしくお願いします。
※本メールに心当たりがない場合は、お手数ですが下記あてご連絡をお願いいたします。

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国土交通省 航空局 安全部運航安全課
MAIL:hqt-kogataki@ml.mlit.go.jp
TEL:03-5253-8111
小型機安全対策係(内線50135)
技能審査係(内線50136)
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